- 2010-01-31 (日) 23:25
- 雑記
孤高の作家が亡くなった。
91歳、老衰だそうだ。
“The cacher in the rye”の作者、J.D.Salingerは私の敬愛する作家の1人だ。
とはいえ、代表作である”The cacher in the rye”以外の作品を読んだのはここ最近のこと。
私にとっては”The cacher in the rye”の世界がSalingerの全てだった。
“The cacher in the rye”の主人公ホールデン・コールフィールドは、初めてその本に触れた当時高校を出たばかりだった私にはとても共感できる孤高のヒーローだった。
彼は大人の世界や大人そのものが内包する性質や、それを象徴する些細なことがらに違和感を覚え、”インチキ”だとして、弟や妹、そして街行く子供が持つ純粋さ(それはかつて彼自身や私が持っていて、いつの間にか薄れてしまったものだ)をどこまでも追い求め、守り、失うまいとする。
しかしその一方で、酒や煙草、セックスというそれこそ”インチキ”の最たるものである退廃に溺れ、自分をいとも簡単に見失うホールデンは、まさに自分自身だった。
人の世を厭うかのように、35年もの間、新作を発表せず静かに暮らしていたJ.D.Salinger。
彼は、ライ麦畑で子供達をつかまえることができたのだろうか。
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